「これってもしかして……私たち、入れ替わってるー！？」という劇中のセリフが印象的な大ヒット映画『君の名は。』を手掛けた新海誠監督。２０１９年７月１９日、その新海監督の新作映画『天気の子』が公開されました！『君の名は。』が社会現象になっただけあって、今度の作品は一体どんな物語なのか大注目されていますよね。
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ここで、「あれ？もう新作？昨年に『未来のミライ』って作品をやってたような……」と疑問に思った方も中にはいるんじゃないでしょうか。残念ながら『未来のミライ』は新海監督ではなく、細田守監督です。なんとなく、作風や絵柄が似ていますよね。正直、私もあまり区別がついていませんでした……。
今回は新海誠監督と細田守監督の両者にスポットを当てて、作品や特徴などをご紹介してきたいと思います。
両者のプロフィール
新海誠（しんかいまこと）
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１９７３年生まれ。長野県出身。２００２年、短編作品『ほしのこえ』でデビュー。その後、毎日映画コンクールアニメーション映画賞やアジアパシフィック映画祭最優秀アニメ賞など数々の賞を受賞。２０１２年、内閣官房国家戦略室から「世界で活躍し日本を発信する日本人」として感謝状をもらうなど高い評価を受けている。主な代表作品は『秒速５センチメートル』、『雲の向こう、約束の場所』、『言の葉の庭』、『君の名は。』など。
細田守（ほそだまもる）
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１９６７年生まれ。富山県出身。１９９１年アニメーターとして東映動画（現東映アニメーション）に入社。１９９７年テレビアニメ『ゲゲゲの鬼太郎（第４シリーズ）』で演出家デビュー。監督としては、１９９９年『劇場版デジモンアドベンチャー』でデビューしている。その後、フリーとなり、２００６年に細田守監督のオリジナル作品として『時をかける少女』を手掛ける。（※１）主な代表作品は『サマーウォーズ』、『おおかみこどもの雨と雪』、『バケモノの子』、『未来のミライ』など。
※１ 筒井康隆の『時をかける少女』の小説が原作ですが、その約２０年後を舞台にした続編。原作の映画化ではないのでご注意を！
２人の作品の特徴は？
なんとなく似ているように見える新海監督と細田監督の作品ですが、各々の特徴についてご紹介してきたいと思います。あくまでも個人的見解なのでご容赦ください……！
・美しいシーンやカットがあり、そのビジュアルを重視している
・ストーリーは男女のすれ違いが多い？
・ラストは何とも言えないやりきれない気持ちになることも
・成長ストーリーが多い
・キャラクターが未来を選択する
・「獣」と「小さな男の子」の出演率が高い
以上のことが特徴としてあげられます。
続いて、特徴の詳細や作風の違いについてご紹介していきたいと思います！
２人の作風の違いは？
≪新海監督作品≫
予告編などでも分かるように、新海監督の作品は何と言ってもそのビジュアルの美しさに引きつけられます。また、物語は『君の名は。』『ほしのこえ』の作品から分かるように、時間軸のズレなどから男女のすれ違いが多いとも言われています。会いたくても会えないというもどかしさは、何となく似ている気がしますね。そして、ラストシーンについては様々な意見があるのではないでしょうか。ハッピーエンドとは言い難い形で終わるのも、新海監督作品の味なのかもしれません。
≪細田監督作品≫
一方、細田監督の作品はキャラクターの成長を描きます。物語の中でキャラクターがあらゆることを経験し、葛藤し、未来を変えるために取捨選択する……という展開が多いようです。ストーリーにはこういった山あり谷ありの抑揚があってこそ、共感したり感動したりして観ることができますよね。また、細田監督の作品には「獣」と「小さな男の子」のキャラクターが使われる率が高いんだとか……。ファンの間では「ケモナー」なんじゃないか、とウワサされています。
最後に
似ているようで、特徴を見てみると実はテーマやストーリーの展開が全く異なることが分かりましたね。これらのことを踏まえて、それぞれの監督の作品を見てみるとまた様々な発見があるかもしれません。是非、新海監督と細田監督の両方の作品を楽しんでみてください！