フリマアプリ国内最大手の「メルカリ」が、8月8日に創業以来7年連続の赤字を発表しました。純損失は137億円となり、昨年より約60億円拡大。利用者は拡大しているものの、今年からはじめた電子決済事業の「メルペイ」や米国への投資が赤字の主な原因です。
世間では、知らない人がいないほど知名度も利用者(約1200万人)も増えてきた「メルカリ」ですが、赤字と聞いて驚く人が多いのではないでしょうか?
【メルカリ 赤字137億円に拡大】https://t.co/FTzPT6QPLH
メルカリの2019年6月期連結決算は、売上高が前期比44.5%増の516億8300万円、純損益が137億6400万円の赤字と増収減益。米国事業とスマホ決済事業の投資負担が重荷となり赤字幅が拡大した。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) August 8, 2019
メルカリが赤字なのに上場してるのはなぜ?
メルカリって二期連続で営業赤字なのか。。。
よく上場できるなぁ。
東証あまあますぎない?— メンヘラ muねオ (@munetsuchi) May 15, 2018
メルカリは、2018年6月19日に東証マザーズへ上場しています。創業の2013年以来、6期連続で赤字。6期連続赤字ってやばくね?で上場できるの?ってゆうのが世間の声ですが、実は赤字でも全然上場できるんです。
赤字でも上場できる
そもそも上場とは、「国内にある証券取引所で誰でも自由に株式が取引できることを上場」と言い、一定の審査基準があります。赤字だから上場できる、できないというよりも、証券取引所の審査基準にクリアできれば上場できるというわけです。
また、上場すると、資金が集めやすくなる、取引先や金融機関からの信用が上がることがメリットとして挙げられます。
んー、よくわからん。赤字でも会社は倒産しないの?という声が聞こえてきそうなので.....
赤字でも会社が倒産しない理由を簡単に説明します。
メルカリの場合でいうと、事業を拡大するためにたくさんお金を借りていますが、その借りたお金で借りたお金以上の利益を出しています。(見込みも含む)
お金を貸す側(金融機関・投資家)からすれば、貸した額以上に利子がついて返ってくるため、いまの時点では赤字ですが、リターンが見込める投資先となるわけです。
つまり、メルカリは決算上は赤字ですが、たくさんお金を借りながら新しい事業に取り組めるという将来性のある会社だと言えます。
言い換えると、「メルカリ今後めっちゃ儲かりそう!」とお金を貸す側(金融機関・投資家)から思われているため、メルカリはたくさんお金を借りれるというわけです。
19年6月期は赤字137億円!
ちなみにですが、19年6月期は137億円赤字です!そんなに多いの?って感じですよね....
でも、大丈夫なんです。大丈夫というか、上には上がいます。
孫正義さんが社長を務めるソフトバンクの赤字額はなんと16兆円!!もう額がでかすぎてなんのこっちゃわかりませんね。
まあ貸す側からすれば、リターンを見込んでるわけですから、ソフトバンクはそれだけ将来性のある会社と言えますね。さすが、孫さんです。
今年が勝負
8月8日の記者会見で、メルカリの山田会長はこのように語っています。
20年6月期は、競合のヤフーがメルカリに対抗して「PayPayフリマ」を19年秋ごろ始める他、キャッシュレス決済市場でも顧客獲得競争の激化が見込まれる。
こうした環境下で競争力を保つため、今後は国内事業では、AIを活用した出品技術の開発・実装などに注力する。米国事業では、限界利益率を改善しながら認知度向上に努め、月間GMV1億ドル(約106億円)を目指す。メルペイ事業では、他社と組んで加盟店開拓などを行う「OPENNESS戦略」のもと、さらなる普及に努める。
メルカリはこの他、8月30日付でJリーグ・鹿島アントラーズの経営権を取得することが決まっている。メルカリの小泉文明社長はこの件に触れ、「テクノロジーの活用を通じ、メルカリ・アントラーズ・地域社会の三位一体でビジネスを行い、チームの収益性を強化したい。この事業で得た資金でチームを強化し、常勝軍団にしていきたい」と語った。
Yahooニュースより引用
最後に
メルカリは、フリマ事業だけでなく、電子決済やサッカーチームの経営まで事業の広がりが著しいですね。飛ぶ鳥を落とす勢いとは、まさにこのことだと思います。
今後の事業発展を心より祈っております。
最後まで読んでいただきありがとうございました。