街で見かける外国人は、一昔前に比べて圧倒的に増えたと誰もが感じてるでしょう。中国人向けのドラックストアや、海外のガイドブックに掲載されているのか外国人が行列をつくるラーメン屋など、日本に店舗を構えながら、外国人をターゲットにしたチェーン店も少なくありません。そんな中、外食チェーン店が次々と高級路線化していることがニュースになっており、気になったのでまとめました。
外食チェーンが高級路線
日本にある外食チェーンと言えば、ファミレス、ラーメン屋、回転寿司、ファストフード、牛丼屋などたくさんの種類があります。
日本人が持つ外食チェーンへのイメージとしては、「早い・安い・うまい」ではないでしょうか?
家族で行ってもお手軽におなかいっぱい食べられる、忙しい仕事の間にさっと食事を済ませられる、そういった用途で外食チェーンは利用されてきました。
しかし、お手頃価格が売りの外食チェーンにおいて、最近、外国人をターゲットとした高級路線化が進んでいるのです。
銀座一蘭
10月10日に「銀座一蘭」がオープンします。
なんと1杯のラーメンの値段は1180円。
このラーメンは、「天然とんこつラーメン(銀座重箱)」というネーミングで銀座一蘭限定メニュー。
ラーメン一杯で1000円を越えると日本人なら、高いと感じるのではないでしょうか?
たしかに、ラーメン好きやこだわりの強い方は食べてみたいと思うのは確かですが、他店であれば、「ラーメンと餃子」、「ラーメンとチャーハン」などのセットメニューが食べれるくらいの値段です。
一蘭によると、銀座という立地で提供するラーメンとしてこの1180円という値段で、ブランディングしているのだそうです。
一風堂 ザ・ペニンシュラ東京
こちらも一蘭と同様、大手ラーメンチェーンの一風堂です。
このラーメンは高級ホテルのペニンシュラ東京限定メニューで、その価格はなんと3400円!!
さすがに、3400円のラーメンはインパクトがあります。
しかも、このメニューの名前は、「ザ・ペニンシュラ東京”マイラーメン”by 一風堂」という一風堂がサブなの?というネーミングに。
ペニンシュラ東京では、宿泊客のおよそ8割が外国人。
狙いととしては、高級ラーメンの認知度をあげ、ブランディングし、海外進出を加速させる狙いがあるんだとか。
ちなみに、一風堂の定番メニュー「白丸元味」は、780円。
ペニンシュラのラーメンは5倍近くの価格設定です。
どうですか?あなたなら、食べますか?
MOS PREMIUM(モスプレミアム)
こちらは、大手ハンバーガーチェンのモスバーガーが提供する高級ハンバーガー。
MOS PREMIUM(モスプレミアム)というネーミングで、横浜市に店舗を構えています。
モスバーガといえば、500円もあればほぼすべてのハンバーガーが食べられますが、MOS PREMIUMでは、ハンバーガーの最低価格が1000円と通常の2倍以上の価格設定です。
たしかに、ボリュームはあるものの、1000円でハンバーガーを食べるって外国の観光地で食べる値段ですよね?
訪日外国人の金銭感覚とは?
そこで気になってくるが、訪日外国人の金銭感覚。
これだけ高いメニューに対して、外国人はどう思ってるのでしょうか?
結論から言うと、基本的に高いとは感じていません。
むしろ、普通よりも安いと感じていることの方が多いのです。
理由は、アメリカやヨーロッパ、オーストラリアでは、ランチで2000円前後はごく普通。
むしろ1000円以下や、500円(ワンコイン)で食べられるランチは安いという感覚なのです。
つまり、1180円の一風堂のラーメンも、最低、1000円のモスバーガーのハンバーガーも外国人からすると、たった10ドルぐらいで食べられるランチという感覚です。
しかも、接客もよく、料理の質もいい。
コスパとしても最高なのです。
かつて日本は物価が高く、お金のかかる旅行先として知られていましたが、最近の日本は違います。
欧米諸国の賃金が10年前と比べて、50%〜150%ほどの増えたのに対して、日本の賃金はマイナス8%。
つまり、日本の経済力が海外に比べると下がり、結果として訪日外国人からすると費用の安い旅行先になっているということです。
この件に関しては、いろいろ書きたいことがあるのですが....
今回はここまで。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。