2019年8月9日、長崎はアメリカの原爆投下から74回目の「原爆の日」を迎えました。長崎では今年も平和祈祷式典が行われ、多くの人が参列し、黙とうを捧げました。戦後70年以上の月日が経った今、戦争経験者から話を聞く機会もだんだんと失われつつあります。
そこで今回は、戦争の辛さを風化させないためにも、現代を生きる私たちが知っておくべき戦争に関してや終戦記念日について記していきます。
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2019年の終戦記念日は太平洋戦争から何年たった?
太平洋戦争があったのは1941年~1945年。今年で終戦記念日は74回目を迎えました。ということは既に戦後74年が経過しているということです。
現在、被爆者の平均年齢は82歳を超えるとのこと。こうして、戦争経験者がだんだんと高齢になり、戦争体験を後世に語り継ぐ人たちが減ってきているというのも事実です。
そのためにも、現代を生きる私たちこそが戦争のむごさ、被爆者たちの思いを背負っていかなければなりません。
式典(全国戦没者追悼式)はどこで行われるの?
平和祈祷式典とは別に、全国戦没者追悼式という式典もあります。これは日本国政府の主催で、1965年以降は東京都千代田区日本武道館にて毎年8月15日に行われています。
式典の参加者は、全国から遺族代表を募集。他には天皇陛下、内閣総理大臣をはじめ両議院議長、最高裁判所長官など重要な地位に当たる関係者が参加します。
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2019年現在の戦争経験者の割合は?
先にも、被爆者や戦争経験者の平均年齢は82歳を超えると書きました。
今や第二次世界大戦を体験している人は、16.4%で、戦後生まれは83.6%というデータが出ています。
かつて田中角栄元首相は「戦争を知っている世代が政治の中枢にいるうちは心配ない。平和について議論する必要もない。だが、戦争を知らない世代が政治の中枢となったときはとても危ない」と語っていたといいます。日本は、これからまさにその状態になるということです。
例えば、今現在、韓国で日本の商品の不買活動などが起こっており、反日が激化してきていますよね。それが過激になっていくと、どうなるでしょうか?
私達の世代で、戦争が起こり得るのは、決してありえないことではないのです。
そのために私たちが今できることは、悲惨な戦争の歴史を学ぶことです。そして、学ぶだけではなく、それを多くの人に伝えることが大切です。
戦争映画を見て学ぶことも、原爆や戦争の資料館に行って学ぶこともできます。今、私たちにできる学びをしていきましょう。
最後に
いかがでしたでしょうか?今回は、終戦記念日に関してや追悼式についてご紹介しました。そして現在、「未来に残す 戦争の記憶」プロジェクトと称してNHKとヤフー株式会社が連携し、「#あちこちのすずさん」というキャンペーンを行っているようです。
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「#あちこちのすずさん」キャンペーンとは、NHK視聴者やヤフーのユーザーから募集した戦争に関するものの写真、エピソードなどをSNSで紹介するといった内容とのこと。すずさんとは、舞台が戦時中のアニメーション映画作品である「この世界の片隅に」の主人公の名前です。
私たちに最も身近なSNSから、戦争のことを学べますので、是非「#あちこちのすずさん」でハッシュタグ検索してみるのもいいと思います。「#あちこちのすずさん」だけでなく、「未来に残す 戦争の記憶」のページでは、地図から見る空襲の記録や都道府県別の被害データなど細かいことも記されていてとても勉強になりました。
戦後74年となった今、私たちが平和のためにできることを考えていきましょう。