この記事では、「膵臓癌になった芸能人」「膵臓癌になった芸能人で死ななかった人」についてまとめています。日本人の死因の中でも最も多いとされる”ガン”ですが、なかでも”膵臓癌”は転移しやすいという特徴があることから専門家からは「たちの悪いガン」とも言われています。
この記事の芸能人の闘病や事例を通じて、少しでも膵臓癌の知識や備えになれば幸いです。
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膵臓癌になった芸能人
遠藤ミチロウ
日本のパンクバンドの先駆者「遠藤ミチロウ」さん。
福島県出身の遠藤ミチロウさんは東日本大震災後、「音楽フェス」を開催するなど復興支援に尽力していました。
そんな中、2018年8月、遠藤ミチロウさんが67歳のときに膵臓がんと診断。
2ヶ月後の10月に手術しますが、翌年4月にこの世をさりました。
享年68歳。
八千草薫
女優の八千草薫さんは、2019年2月に膵臓癌を公表され、現在闘病中です。
2017年に膵臓癌と診断され、肝臓にも癌が見つかっているとのこと。
アラン・リックマン
ハリーポッターで「スネイプ役」を演じてきたイギリスの俳優アラン・リックマンさん。
その風貌から悪役を演じることが多かったそうですが、共に仕事をしたことのある共演者や監督いわく、非常に信頼の置ける人望ある人柄だったとのこと。
ハーマイオニー役を演じた「エマ・ワトソン」さんからもとても信頼されていたようです。
2012年に結婚されましたが、4年後の2016年に膵臓癌により死去。
享年69歳。
志水正義
ドラマ「相棒」で大木刑事役を務めていた志水正義さん。
2018年7月に自身のフェイスブックで膵臓癌がステージ4まで進行していること、肝臓に転移していることを公表。
そのわずか2ヶ月後の9月に死去。
享年60歳。
スティーブ・ジョブズ
今や世界的な大企業「Apple」の創始者であるスティーブ・ジョブズ。
彼の名を知らない人は世界のどこを探しても少ないのではないでしょうか。
2011年10月、膵臓癌の闘病の末死去。
死因は膵臓癌の転移による呼吸困難とされています。
スティーブ・ジョブズさんは、西洋的な現代的な医療による治療を拒否し、「民間療法」を選択したことでも有名です。
星野 仙一
燃える闘魂「星野仙一」さん。
現役時代もさることながら、監督を務めた中日ドラゴンズ・阪神タイガース・東北楽天ゴールデンイーグルスの3球団すべてで優勝を成し遂げるなど、「星野監督」という呼び方がぴったりです。
2018年1月、70歳のとき死去。
がんの診断を受けた時点で”余命90日”と宣告されていたそうですが、周囲にはそのことは漏らさなかったととのこと。
井筒親方
元関脇逆鉾「井筒親方」。
2019年9月、膵臓癌により亡くなりました。
闘病中のことは多くは語られていませんが、闘病期間から察するに発見した時にはすでにかなり進行していたと考えられます。
享年、58歳。
膵臓癌になった芸能人で死ななかった人は?
膵臓癌は早期発見が難しく、ほとんどが末期であるステージ4で発見されることが多い病気として知られています。
また、5年生存率は数パーセントと他の癌に比べて極めて低く、闘病を経て完治することは逆に珍しいとも言えます。
そんな中、膵臓癌と診断されてから5年以上死ななかった芸能人や有名人を探したのですが....
そう簡単には見つかりませんでした。八千草薫さんが現在闘病中とのことですが、本当に心配です。
しかし、世界最長寿で116歳(2019年10月時点)でギネス記録更新中の田中力子さんは、2度の癌治療を乗り越え現在のお歳に至ります。田中力子さんは、45歳で膵臓癌を患ったものの手術し、完治しました。
当時はまだ1940年代。今ほど医療は発達していないにも関わらずです。
田中力子さんは103歳で大腸癌の手術も受けています。
芸能人たちがなった膵臓癌とは?
膵臓癌になった芸能人方を紹介しましたが、そもそも膵臓癌とはどのような病気なのでしょうか?
膵臓がんとは
膵臓にできるがんのうち90%以上は、膵管の細胞にできます。
これを膵管がんといい、膵臓がんとは、通常この膵管がんのことを指します。
このほかに、神経内分泌腫瘍、膵管内乳頭粘液性腫瘍などがあります。
症状
膵臓は、胃の後ろの体の深部に位置していることから、がんが発生しても症状が出にくく、早期の発見は簡単ではありません(※図)。
※図:膵臓と胃の位置関係
膵臓がんの初期には症状は出にくく、進行してくると、腹痛、食欲不振、腹部膨満感(すぐにお腹がいっぱいになる)、黄疸(おうだん)、腰や背中の痛みなどを発症します。その他、糖尿病を発症することもあります。
ただし、これらの症状は、膵臓がん以外の理由でも起こることがあり、膵臓がんであっても、症状が起こらないことがあります。
統計
膵臓がんと新たに診断される人数は、男性では1年間に10万人あたり約29.1人、女性では1年間に10万人あたり約25.5人と、やや男性に多い傾向があります。年齢別では、60歳ごろから増え、高齢になるほど多くなります1)。
発生要因
膵臓がんのリスク因子としては、慢性膵炎や糖尿病にかかっていること、血縁のある家族内に膵臓がんになった人がいること、肥満、喫煙などがあります。
画像・引用:国立がん研究センターホームページ より抜粋
まとめ
膵臓癌は「不治の病」と称されるほど、死亡率も高く、治療の難しい病気です。
しかし、田中力子さんのような事例もあります。
しかも、医療は常に進歩しています。
希望を持って、闘病することがなによりも大切なのではないでしょうか。